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書籍紹介『ドアの向こうのカルト』②


ドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録ドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録
(2013/01/18)
佐藤 典雅

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書籍紹介『ドアの向こうのカルト』①』では、カルト宗教の元信者である著者が宗教とネットワークビジネスの共通点について指摘していることを見てきました。

著者はその他にも興味深い指摘をしています。
――――――――――――――――――――――――――――――
私は自分が加入していたマルチ団体のパンフレット・キットを見ていて、不思議に思った。世界中の会員と家族になれるといった謳い文句が並んでいる。そしていろいろな人種の会員が、笑顔で写真に登場する。
「なんか、ものみの塔の伝道パンフレットみたいだな・・・」
写真のトーンがそっくりなのだ。しかも複数のマルチ団体を調べたが、みんな設立ストーリーが同じ方式になっている。団体のトップの人の写真は、証人のようにきちんとしたスーツを着て、大きな笑顔で写っている。そして大抵、自分の家族の身に起きた不幸物語が書いてある。自分の母親や子供が病気になったというものだ。そしてそれを治すために自分の商品を開発したというお涙頂戴の切り口。
「なんでみんな同じような物語なんだ?こういうシナリオのフォーマットを裏で売っている奴(作家)がいるのか?」
そしてマルチ会員が、いかにビジネスを通じて人生が改善されたかを証言している。貧乏生活から抜け出して、今は家族でクルーズ生活にいける、といった内容だ。
「真理のおかげで、不幸を脱出できたという証人たちの話に近いぞ」
『ドアの向こうのカルト(P183)/佐藤典雅/ 河出書房新社』

――――――――――――――――――――――――――――――
確かに似たような創業物語を持つネットワークビジネスは数多くあります。有名どころではニュースキン社やハーバライフ社にもこの手の形式の物語があります。
さすがに一人の作家が物語を書いているという事は無いと思いますが、成功しているネットワークビジネス企業のやり方を真似しているうちに、創業の物語まで似てくることは十分に考えられます。

もっとも、ビジネスの世界では製品マーケティングや企業ブランディングにあたって、物語の力を利用するのは常識になりつつあります。物語には人の感情を揺さぶる普遍的な構造があり、これをうまく利用することで顧客維持や従業員のモチベーション向上につながると考えられているからです。

しかし物語をビジネスに利用する場合には、事実に基づいたものである必要があります。そこに嘘や行き過ぎた脚色があることに気づかれてしまうと途端に離反されてしまうからです。つまり一度裏切られたという感覚を持たれてしまうと、二度とその企業がつくる製品を買うことは無いと思われてしまうのです。
『おバカな主婦のニュースキン体験談』のえどがわこまちさんもニュースキンの創業物語が作り話ではないかという疑いが一つのきっかけとなり、ビジネスを辞めることになりました。(参考URL
※管理人はニュースキン社の創業物語が作り話であるという根拠は確認していません。

特に近年ではネットの力を利用することで個人でもかなりの情報収集ができてしまいます。物語に事実と異なる部分があれば、すかさず指摘され、広く公開・批判されてしまうことにもなりかねません。物語の力をあざとく利用しようとする企業はかえって大きな損失を受ける可能性があるのです。

書籍紹介『ドアの向こうのカルト』③』に続きます。


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Author:ゆんた
経営コンサルタントの管理人がニュースキン(Nu skin)やアムウェイ(Amway)を始めとするネットワークビジネス、マルチ商法、マルチレベルマーケティング、MLMの仕組みを解き明かします。

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